「災害時には早めの避難を心がけ、自分や大切な命を守ってほしい。」
近年、台風をはじめとする様々な大規模災害が各地で起こっています。命を守るためにも普段と違う前兆を感じたらすぐに避難するべきと言われていますが、実際はどうでしょうか。いつどこに避難すべきか分からないと感じている人は意外と多いのが現状です。また、実際に避難所へ向かってみても建物の中はすでに人で溢れており、他の避難所への移動を余儀なくされる人もいます。この問題をふまえ、我々は近隣の避難所の状況を把握することが出来るアプリケーションを開発しました。
KainoMeは近隣の避難所をマップ上に表示させ、ユーザは自分の家と避難所との距離を把握することができます。また、避難所の情報(備蓄品、設備)ほか、リアルタイムで来た人数とCO₂濃度を読み取り、その建物内にどれだけの人が流入しているかも表示します。 事前にアカウントを作成して、他のユーザ(ex.家族)とグループを作成すると、家族の位置情報を確認することもできます。
- 台風による大雨の影響で川が氾濫しそう!避難所へ避難することを決意。
- いつどこへ避難すべきなのか分からない。
- 何を持っていくべきなのか迷う。
- いざ避難所へ向かうも、受け入れ不可。他の避難所へ移動。
- 台風による大雨の影響で川が氾濫しそう!
- アプリを起動させ、近くの避難所の混雑状況や物資情報を確認。
- 避難所に置いてない物資(食料、毛布など)を確認し、必要なモノを準備する。
- 保護施設へ早めに避難。
避難所の出入口にカメラを設置。OpenCV(顔認識システム)により人の流入を検知し、避難所に来た人の人数をアプリに送る。
撮影に使用したUSBカメラ
NETATMOウェザーステーションを避難所に設置し、CO₂濃度情報をアプリへ送る。CO₂の濃度で人数の多少や活動量が分かり、濃度に応じてアプリ内の顔のマークが変化する。顔のマークの種類は3種類。
参考文献: COとCO2濃度の人体への危険度に関して
避難所の管理者が物資情報をアプリに登録。ユーザに物資の情報を提供する。
事前にグループを作成すると災害時、グループメンバーの位置情報をマップで確認することができる。通信障害が発生し、ネットワークが使えなくなった場合は、電波が続いていた時にいた最後の場所が記録される。
- 災害時に自分の周りにある避難所、すでに避難所にいる人数をアプリから把握することで、自分がどの避難所へ向かえばいいのかがわかる。
- アプリ内の避難所の物資・設備情報から自分が持ち出すべきものが分かり、スムーズな避難が可能になる。
足立区の避難所と提携し、そこにOpenCV、NETATMOウェザースターションを設置します。実際にアプリケーションを使ってもらい実用可能性を検証し、改善します。ユーザのフィードバックを得てブラッシュアップし、よりスムーズな避難行動を促すアプリケーションを目指します。
- webアプリUI(マップ画面,詳細ページ)
- CO2濃度[ppm]と人数推定値のセンシング
- CO2濃度と人数推定値をwebに反映
- 他ユーザとの位置情報共有
- ロゴ,アイコンなどのマテリアル