MySQLを使った開発のdockerサンプル¹

この後、アプリをコードを入れるだろうから、docker compose を使う方針で行く。

docker-compose.yaml

version: '3'

services:
  db:
    image: mysql:8.0.29
    ports:
      - ${MYSQL_PORT:-3306}:3306
    user: ${UID_GID:-1000:1000}
    volumes:
      - ./mysql/data:/var/lib/mysql
      - ./mysql/initdb.d:/docker-entrypoint-initdb.d
    environment:
      - MYSQL_RANDOM_ROOT_PASSWORD=yes
      - MYSQL_USER=${MYSQL_USER:-dbuser}
      - MYSQL_PASSWORD=${MYSQL_PASSWORD:-dbpass}
      - MYSQL_DATABASE=${MYSQL_DATABASE:-db}
    restart: always
    networks:
      - backend

networks:
  backend:
    driver: bridge
    name: backend_network

デフォルトのままの場合コンテナはrootで実行され、bind mount されたホストのファイルシステムに root 権限のファイルが作成される。それだと使いづらいので、コンテナプロセスを実行するユーザーのユーザーID, グループIDを指定して、ホスト側のユーザーと揃える。²

user: "${UID_GID:-1000:1000}"

MySQLのデータと初期化SQLを保存する、ホストのパスを指定する。³

volumes:
  - ./mysql/data:/var/lib/mysql
  - ./mysql/initdb.d:/docker-entrypoint-initdb.d

環境変数で、MySQLの初期設定を行う。⁴ それぞれの値を環境変数で上書きできるように${MYSQL_USER:-dbuser}のようにした。⁵

environment:
  - MYSQL_ROOT_PASSWORD=${MYSQL_ROOT_PASSWORD:-mysql}
  - MYSQL_USER=${MYSQL_USER:-dbuser}
  - MYSQL_PASSWORD=${MYSQL_PASSWORD:-dbpass}
  - MYSQL_DATABASE=${MYSQL_DATABASE:-db}

initdb.d/01_server_variable.sql でMySQLの初期化SQLをながす。ここでは、文字種とTZを設定している。

set persist local_infile=on;
set persist character_set_server=utf8mb4;
set persist collation_server=utf8mb4_general_ci;
set persist time_zone='Asia/Tokyo';

環境変数の設定は、docker compose の環境ファイルと、direnv を組み合わせで行う。

コンテナで必要な設定のうちパスワードなど機密情報ではないものは、.env に記載する。.env ファイル(デフォルトの環境変数ファイル)は、 docker compose で自動的に読み込まれる。⁵

MYSQL_USER=dbuser
MYSQL_DATABASE=db

.envrc では、dotenv で、.env を読み込ませる。⁶ ./.envrc.local があれば読み込む⁷

dotenv
[[ ! -f ./.envrc.local ]] || source_env ./.envrc.local

./.envrc.local は、git-ignore⁸ し、シークレットなど、ローカル環境で上書きしたい内容を書く。

export MYSQL_ROOT_PASSWORD=mysql
export MYSQL_PASSWORD=dbpass

※ 本環境はローカルでだけ実行されるので、パスワードなどシークレットをgitに上げても大きな問題は無いが、パスワードをソースコード管理に入れないのは良い習慣である。

このあたりを参考にするといろいろ書いてある。

Makefileに最低限のコマンドを記載した。

$ make
help:           Show this help.
up:             Up
down:           Down
logs:           Show logs
login:          login db
clean:          clean
mysql-client:   connet mysql from mysql cli

docker compose exec db のように、docker compose で起動したコンテナにサービス名を指定してアクセスすることができる。⁹

$ docker compose exec db /bin/bash
bash-4.4$

別のコンテナから、docker compose で起動したでMySQLのコンテナにアクセスする場合、docker compose で作成したbridge networksに接続すると、host dbとしてアクセスできる。¹⁰ ここでは、adminerを起動しMySQLにアクセスする。

$ docker run --rm -p 8080:8080 -e ADMINER_DEFAULT_SERVER=db --network backend_network adminer:4.8.1-standalone